AIは高くて中小企業では手が届かない?
「AIを導入したいけれど、うちのような中小企業には縁のない高額な投資では」と感じている経営者は少なくありません。特に、AIを組み込んだ製品の価格表を目にして、そのイメージをさらに強めているケースもあります。実際のところ、AI導入にどれくらいの費用がかかるのか、コストの構造を整理します。
結論:全くそんなことはありません
全くそんなことはありません。「AIは高い」というイメージの多くは、AIそのものの価格ではなく、別の要因から来ています。
「AIを組み込んだ製品」と「AIそのもの」は別物
「AIを組み込んだ製品」と「AIそのもの」は分けて考える必要があります。前者は、製品を開発するメーカーが自由に価格を決められます。たとえば、裏側で動いているAIの実費は月1万円程度であっても、その製品の月額利用料として数十万円を請求されるようなことは珍しくありません。これはAIが高いのではなく、製品としての値付けが高いだけです。
一方、AIモデルを直接利用する場合の実費は、製品としてのパッケージ価格と比べて圧倒的に安価です。多くのAIサービスは使った分だけ支払う従量課金制であり、利用規模や呼び出し頻度によって幅はあるものの、社内システムに組み込む程度の使い方であれば月数万円程度で収まることが多いです。
青天井の使い方をしない限り高額にはならない
とは言え、上限なしの従量課金で高額なモデルを昼夜動かし続ければ、金額はどこまでも上がり続けます。利用量に上限を設けず、常時フル稼働させるような極端な使い方をすれば、当然コストは膨らみます。
裏を返せば、中小企業の社内システムに組み込んだとしても、そうした極端な使い方をしない限り高額になることはありません。「AIが高い」という不安の多くは、実際の利用量を試算せずに抱いているイメージにすぎません。
不安なら少額のPoCで検証し、それでも合わなければ見送ればいい
不安な場合は、検証目的としてPoCをしてみることがおすすめです。AIサービスの中には、プリペイド式で金額を設定できるものがあります。たとえば5万円の予算を設定し、実際の業務に近い使い方でどれくらいの期間・利用量で使い切るのかを検証してみると、予算感が具体的に見えてきます。
その上で、コストが見合わないと感じた場合はAIの導入を見送る判断をすると良いでしょう。イメージだけで「高い」と決めつけるのではなく、実際の金額を確認したうえで判断することが重要です。