本当に必要な機能を見極めるために、要求定義を作成しましょう。
開発会社との認識の共有目的だけでなく、これから発注するシステムが不必要な機能でコスト増加させないためにも活躍してくれます。
要求定義とは、「システムで何を実現したいか」「どんな機能が必要か」を整理する作業です。
要件定義と似ていますが、要求定義はその一歩手前の段階で、「業務の課題」や「理想の姿」を言葉にすることが目的です。
たとえば、「毎月の売上集計に時間がかかっている」という課題があれば、
「売上データを自動で集計し、グラフで表示できるようにしたい」というのが要求になります。
このように、要求定義は「何をしたいか」を明確にすることで、後の要件定義や設計がスムーズになります。
要求定義は、システム開発の「出発点」です。ここがあいまいだと、開発会社に正しく意図が伝わらず、
「便利なはずなのに使いづらい」「本当に欲しかった機能がない」といった問題が起こりやすくなります。
発注側の担当者が、現場の声を集めて「何を求めているのか」を言語化することが、成功のカギとなります。
要求定義では、次のような観点で情報を整理します。
これらを整理することで、「何を実現したいか」が明確になり、開発会社との打ち合わせもスムーズになります。
要求定義では、情報を整理したり、関係者の意見を集めたりするために、次のようなツールや手法が使われます。
これらの手法を使うことで、抽象的な「困っていること」や「こうしたい」という思いを、具体的な要求として整理できます。
発注側の担当者として、以下の点を意識することで、要求定義をより確実に進めることができます。