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要件定義ガイド

失敗しないシステム開発において要件定義は非常に重要な工程です。曖昧な要件定義では、曖昧な開発になるため、開発後に「思っていたものと違う」となるリスクが非常に高くなります。
特に新規契約のベンダーとは、信頼関係が気づけていない状態で行う必要があるため、特に注意深く行う必要があります。

1. 要件定義とは何か?

要件定義とは、システム開発を始める前に「何を作るのか」「どんな機能が必要か」を明確にする作業です。
「自社の業務に本当に役立つシステムを作るための設計図」を作るようなものです。

この段階での認識のズレが、後々の「思っていたものと違う」「使いづらい」といった問題につながります。
そのため、開発会社に任せきりにせず、システムのご担当者様も積極的に関わることが重要です。

2. なぜ発注側も要件定義に関わるべきなのか?

システムは、実際に使う人の業務に合わせて作られるべきです。
そのためには、現場の業務内容や課題を一番よく知っている発注側の担当者が、開発会社に正しく伝える必要があります。

  • ✅ 自社の業務や課題を正しく伝えるため
  • ✅ 開発会社との認識のズレを防ぐため
  • ✅ 使いやすく、効果的なシステムにするため
  • ✅ 予算や納期を守るための判断材料をそろえるため

「任せれば何とかしてくれるだろう」と思ってしまうと、後で修正が必要になり、時間も費用も余計にかかることがあります。

3. 要件定義で準備・確認しておきたいこと

発注側として、要件定義の場で話し合うために、次のような情報を整理しておくとスムーズです。

  • 🧑‍💼 誰が使うのか:部署や役職、ITスキルなど
  • 📋 どんな業務を支援したいのか:現在の業務フローや課題
  • 🖥️ どんな機能が必要か:やりたいこと、欲しい操作や画面
  • 💰 予算や納期の目安:どこまで対応できるかの判断材料
  • 🔐 セキュリティや社内ルール:アクセス制限、保存場所など

これらを事前に整理しておくことで、開発会社との打ち合わせがスムーズになり、的確な提案を受けやすくなります。

4. 要件定義を成功させるためのポイント

発注担当者として、以下の点を意識することで、要件定義をより確実に進めることができます。

  • 👂 現場の声を集める:実際に使う人の意見を聞くことで、必要な機能が見えてきます
  • 目的を明確にする:「何のために作るのか」をはっきりさせることで、判断に迷いにくくなります
  • 🤝 開発会社と対話する:専門用語がわからなくても、疑問や不安は遠慮せずに伝えましょう
  • 🔁 途中での確認を怠らない:要件は変わることもあるため、定期的にすり合わせを行いましょう