← 一覧へ RFP(提案依頼書)ガイド
理想のベンダー企業(パートナー)を見つけるためには、提案依頼書を作成するとスムーズです。
文章で作成することで、開発会社が必要な技術や仕様の確認ができるため、向き不向きを判断しやすくなります。
1. RFPとは何か?
RFPとは「Request for Proposal」の略で、日本語では「提案依頼書」と呼ばれます。
システム開発やサービス導入を検討する際に、複数の開発会社やベンダーに対して「こんなことをしたいので、提案してください」と依頼するための文書です。
発注側が「目的」「背景」「求める機能」「予算」「スケジュール」などを整理して提示することで、開発会社はそれに基づいて最適な提案を行います。
RFPは、単なる見積依頼ではなく、「どんな課題をどう解決したいか」を伝えるための重要なコミュニケーションツールです。
2. RFPを作成する目的
RFPを作成することで、次のようなメリットがあります。
- ✅ 複数の提案を比較しやすくなる
- ✅ 開発会社との認識のズレを防げる
- ✅ 自社の課題や目的を整理できる
- ✅ 適切な予算やスケジュールを見積もりやすくなる
- ✅ 信頼できるパートナーを選びやすくなる
RFPは、発注側が「何をしたいか」を明確にすることで、開発会社の提案の質を高める効果もあります。
3. RFPに含めるべき主な項目
RFPには、以下のような項目を盛り込むのが一般的です。
- 🏢 会社概要・プロジェクト背景:自社の事業内容や、今回のプロジェクトの背景
- 🎯 目的・課題:何を解決したいのか、どんな成果を期待しているか
- 🛠️ 要求機能・業務範囲:必要な機能や対象となる業務の範囲
- 📅 スケジュール:希望する開発期間や納期
- 💰 予算の目安:上限や想定金額(可能な範囲で)
- 📋 提案に含めてほしい内容:技術的な提案、体制、実績、見積など
- 📞 連絡先・提出方法:提案書の提出期限、形式、問い合わせ先など
これらを整理しておくことで、開発会社はより具体的で現実的な提案を行いやすくなります。
4. RFP作成時のポイント
RFPは、発注側の「意図」を伝えるための文書です。以下の点を意識すると、より効果的なRFPになります。
- ✍ わかりやすく書く:専門用語はできるだけ避け、誰が読んでも理解できるように
- 🎯 目的を明確にする:「何をしたいか」「なぜ必要か」をはっきりさせる
- 📊 比較しやすい形式にする:複数社の提案を並べて比較できるよう、項目を統一する
- 🔍 提案の評価基準を決めておく:価格だけでなく、技術力や対応力なども評価対象に
- 🤝 開発会社との対話を前提にする:RFPは「一方的な指示」ではなく「対話のきっかけ」です