システムを開発したら、それを動かすためのインフラ環境が必要です。
最近はクラウドサービスで管理されたインフラ環境が提供されており手軽に使えるますが、システムを安定稼働させるためには、やはり専門的な知識が必要です。
業務システムの「インフラ」とは、システムが動作するための基盤環境を指します。
具体的には、以下のような要素が含まれます:
これらが安定して稼働してこそ、業務システムは日々の業務を支えることができます。
インフラの構築・運用は、以下のいずれかの体制で行われることが一般的です:
インフラ関連の契約は、以下のような形で整理されます:
| 契約種別 | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 構築契約 | インフラ設計・構築を一括で委託 | 要件定義と設計のすり合わせが重要 |
| 運用保守契約 | 障害対応、監視、定期メンテナンスなど | 対応時間、体制、SLA(サービスレベル)を明記 |
| クラウド利用契約 | IaaS/PaaSの利用料(月額・従量課金) | 契約条件、データ保管場所、セキュリティポリシーの確認 |
🔍 監視体制の整備
→ 障害の早期発見と対応ができるよう、監視ツールや通知体制を構築する
🔐 セキュリティ対策の継続
→ アクセス制御、脆弱性対応、ログ管理などを定期的に見直す
📊 キャパシティ管理
→ CPU、メモリ、ディスク容量などの使用状況を把握し、将来の拡張に備える
📦 バックアップとリストア手順の整備
→ 障害時に業務を止めないための復旧手順を明文化しておく
📅 定期メンテナンスとアップデート
→ OSやミドルウェアの更新、証明書の更新などを計画的に実施
🗣️ 開発・業務部門との連携
→ システム変更や業務イベント(繁忙期など)に合わせてインフラ側も調整する
インフラは「業務システムの土台」であり、目立たないながらも非常に重要な領域です。
発注側としては、以下の点を意識することがポイントです: