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業務システム開発(スクラッチ)の進め方

業務システムをスクラッチ開発する場合、発注側には「業務を理解し、目的を明確にし、適切なパートナーと協力する」役割が求められます。
以下は、発注企業が主導する形で進める開発プロセスの全体像です。

1. 🧭 システム企画(構想・目的の整理)

  • 現行業務の課題や改善したい点を洗い出す
  • システム化の目的や期待する効果を明確にする
  • 対象業務の範囲や関係者を整理する
  • スクラッチ開発が適しているかを検討する(SaaSやパッケージとの比較)

2. 📄 RFI発行(情報提供依頼)

  • 市場や技術の動向、ベンダーの対応力を把握するためにRFIを発行
  • 複数のベンダーから情報を収集し、選定やRFP作成の参考にする
  • 「どんな選択肢があるか」を広く知る段階

3. 📑 RFP作成(提案依頼書)

  • システム化の目的、業務範囲、求める機能、スケジュール、予算感などを整理
  • 複数のベンダーに対して提案と見積を依頼
  • 提案内容を比較しやすいよう、フォーマットや評価基準を明確にする

4. 🧩 要求定義の作成(業務要件の整理)

  • 業務フローやルールをもとに、「システムに何をしてほしいか」を明文化
  • 現場の声を反映しながら、必要な機能や処理を洗い出す
  • RFPに盛り込む前提情報としても活用される

5. 🤝 ベンダー選定

  • 提案内容、実績、技術力、対応力、コストなどを総合的に評価
  • プレゼンや質疑応答を通じて、信頼できるパートナーを見極める
  • 契約条件や体制、進め方についても事前にすり合わせる

6. 📘 要件定義(ベンダーと共同で実施)

  • ベンダーと協力して、要求定義をもとに詳細な要件を確定
  • 業務フロー、画面仕様、帳票、データ項目などを具体化
  • 発注側は業務の観点からレビュー・承認を行う

7. 💰 見積・契約

  • 要件定義をもとに、正式な見積書を取得
  • 開発費用、スケジュール、支払い条件、保守範囲などを確認
  • 契約書を締結し、開発フェーズへ移行

8. 🛠️ 開発・試験・導入(以降はベンダー主導)

  • 設計・開発・テストをベンダーが実施
  • 発注側は進捗確認、受入試験、仕様確認などで関与
  • 本番導入後は、保守・運用フェーズへ

9. 🔧 保守・運用

  • 利用開始後の不具合対応や業務変更への対応
  • 利用状況のモニタリングや改善提案の受け入れ
  • 長期的な関係を見据えた運用体制の構築

まとめ:発注側の主な役割

  • 🎯 業務の目的と課題を明確にする
  • 📋 要求・要件を整理し、文書化する
  • 🤝 ベンダーと対等な立場で協力する
  • ✅ 各工程でのレビューと意思決定を責任を持って行う